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【3大学合同プロジェクト】知的財産判例セミナーを実施しました

今年で4年目となる、山口大学 国際総合科学部4年生(5名)とのPBL(Project Based Learning)活動について、2023年度メンバーによる活動成果(第1弾)をご紹介します。

2023年12月21日(木)開催、山口大学主催“知的財産判例セミナー”で、本PBLメンバー5名に加え、追手門学院大学 国際教養学部 国際教養学科 3年生、金城学院大学 生活環境学部 生活マネジメント学科3年生で編成された、3チームによるによる、判例事例の発表がおこなわれました。
当日は、各チームがそれぞれ「Twitterプロフ画像事件判決」(知財高判令和3年5月31日(令和2年(ネ)第10010号))、「桜の花びらイラスト事件判決」(大阪地判令和4年12月12日(令和3年(ワ)第5086号))、「医療系アニメーション制作契約事件判決」(東京地判令和5年8月30日(令和3年(ワ)第12304号))について解説し、関連裁判例を参照するなどして考察をおこないました。

昨年までは同様の発表を本PBLメンバーのみでおこなっていましたが、本年度は山口大学 小川 明子 教授、追手門大学院大学 足立 勝 教授、金城学院大学 末宗 達行准教授それぞれのご尽力により、3大学による“合同プロジェクト“を結成し、新たな体制で判例事例研究に取り組むこととなりました。
このプロジェクトチームでは、8月から12月までの限られた期間で、3つの大学の学生(法律が専門分野ではない学生同士)が混在する3チームを編成し、チームで決めた知的財産の判例について研究をおこないました。
大学は愛知、大阪、山口とそれぞれ離れてはいるものの、“オンライン”を駆使することで物理的距離をカバーしつつ、定期的なミーティングを繰り返し、11月28日には、金城学院大学様の教室に一同集合し(初顔合わせ)、各チームの進捗状況を確認する“中間報告会”を朝から夜遅い時間までおこないました。
中間発表の時点で、各チームともかなりまとまりのある内容になっていたものの、各担当教員からの厳しいご指摘も多くあり、研究を進めるにあたっての基本的な姿勢や考え方を、改めて見直すよい機会になったと思われます。

■11月23日 金城学院大学にて 中間報告会の様子

当日は金城学院大学様の教室をお借りしました。室内機材がとても充実しており、すばらしい環境で中間発表をおこなうことができました。
ただ、各チームによる発表が終わると・・・・(笑)

担当教員である小川 明子 教授および各メンバーより、5か月間のプロジェクトについて振り返っていたたいた感想を下記に紹介します。

3大学判例研究に寄せて

2023年度の山口大学国際総合科学部PBL(サーティファイ)は、「初学者に著作権の知識を持ってもらう」ことをテーマとして取り組んだ。ここでいう初学者には、もちろん学生たち自身も包含されており、まずは自分たちが著作権の知識をある一定レベルまで得ることが最初の活動である。
2023年5月までに数冊の法学関連書籍を読了し、7月にはビジネス著作権検定初級に5人がそろって合格した。勉強に励むことは学生の本分であるが、慢心してはいけない。本を読み、初級に合格したとしてもそれで初学者を卒業したと言えるのだろうか。
それをわかってもらうため、初級相当の問題を一人30問、一カ月以内に作問してみるという難題をだした。すぐに数十問を送ってきた学生もいたが、私が容認できるレベルではないと何度も突き返した。7月末までには、一人当たり平均19.4問が合格点を得るに至った。
9月から、追手門学院大学、金城学院大学および山口大学の3校混合で判例研究を行った。各大学の立地は大阪、名古屋、山口である。山口から大阪まで480km、大阪から名古屋まで178km、山口から名古屋までは610kmの距離となる。奇しくも、コロナ禍の年に入学した学生たちが、そのコロナ禍が育んだとさえいえるオンラインミーティングを利用することで、距離を乗り越え、12月に最終発表を行うに至った。
一つ乗り越えたらまた一つ難問を超えていくことは、社会人として飛び立つまでの準備運動としては、貴重な機会ある。今後の学生の人生にエールを送りたい。

山口大学教授 小川明子

3大学判例研究で僕のグループは、ツイッタープロフ画像事件という判例を扱った。活動では、中間発表後に先生方からのコメントを全員で振り返ったり、発表練習の際は、変えたほうがいい言い回しを指摘し合えたりできたので、他大学の学生との足並みをそろえて計画的に活動ができたと思う。
発表内容に関しては、先生方から、なぜその順番なのか、なぜこの点については何も説明していないのか、なぜそれを検討するのか、などを指摘されていくうちに、最終的には、自分たちで再検討し、徐々にスライドの流れや内容について適切な根拠をもって変更や修正を加えていけるようになった。
これらの活動を通じて、論理的に考えて一つ一つ物事を進めることや、相手の立場に立って物事を考えることの重要性に思い至った。

立山優斗

3大学判例研究では、オンラインかつ他大学との活動であったため、4人全員の予定を合わせることが難しく話し合いの時間を多くとれないこともあった。しかし、だからこそ、話し合いの際は最初に話し合う流れを全体共有してから始める等、話し合いが円滑に進むような工夫をグループ全員で意識しながら活動することができたように思われる。加えて、全員が話し合いへの出席や宿題を必ずしていたことも、全員で判例について考え、共に発表準備を行うことにつながった。考察をするにあたっては、「どのような考察をすべきか」についての4人の意見が全く異なり、他の人の意見に新鮮さや学びを感じることもでき、自分一人で到底持ち得なかった視点を得る機会となった。

松村満里奈

3大学判例研究において、グループで判例を読み考え、判例発表を行った。全員が法学部ではないことを視野にいれると判例を読み理解すること自体が難しい。しかし、それ以上に大変だったことは、内容を他者に伝え、さらに考察を行うということであった。特に、考察においては、同じグループのメンバーに何度も助けられた。発表会当日においては、司会者の視点、他大学の人からの視点、発表会参加者の視点など、あらゆる人の視点を意識して、考えて運営する必要もあった。これらの活動で最も求められたことは、一貫して、相手の立場になって考えることであったように思う。この1年間、様々な人に支えられ、学ばせて頂いた。小川先生はじめ、クリス先生、サーティファイ伊藤さん、足立先生、末宗先生、そして、PBLメンバーに心から感謝申し上げる。

守岡千香子

3大学判例研究では、約3か月間同じ判例を扱い、月に一度発表する機会があった。同じ判例について、このように長く向き合うことはこれまでなかった。そのため、言うまでもなく読まなければわからないものの、一方で読めば読むほどわからなくなるような感覚もあった。しかし、チームで話し合えたことが力になった。他の人の意見を聞いて一度自分の考えをリセットできたり、発表の方向性を確認することができたりして、無事に最終発表につなげることができた。この判例研究を通して、他大学の学生、先生方から意見をもらい、謙虚に取り組むことで、著作権法をはじめとした法律の奥深さに少しだけ触れることができたのではないかと思う。

町永瑞葉

「知財」という単語が頭の中から一時も抜けない1年間を過ごした。この1年は、これまでの人生において、一番まっすぐに向き合ってきたと思う。3大学判例研究において、9月末から12月末までの3か月間、桜のイラストについて考えてきたが、判例を踏まえて、自分たちは何が主張したいのか、自分たちの考えたことは何かということがグループとして全くまとまらず、本当の泥沼を経験した。だが大学に入ってから自分がここまで主体的にグループワークに参加したことはなかったし、簡単にはそろうことができない他大学の学生とでも、最後の発表まで誰一人欠けることなく、やり遂げることができたのはとても嬉しかった。
小川先生をはじめ、足立先生や末宗先生に発表内容についての率直な批判を毎度受け、きついと思うことはあったが、「悪いものは悪い」とまっすぐに言ってもらったことは、良い経験となった。

紙上祥弘

※追手門学院大学および金城学院大学の学生たちによる感想等は、各大学のHPに掲載される記事で確認いただけます。

追手門学院大学についてはこちらから → https://www.otemon.ac.jp/_7622/cis/abroad/report/_17843.html
金城学院大学についてはこちらから → https://www.kinjo-u.ac.jp/ja/news/detail/?id=1776




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