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スキルアップコラム

2023.01.16

ビジネスおける「起承転結」の活用法 その意味や注意点を解説

起承転結は、話や文章の内容を相手に分かりやすく伝えるために効果的な文章術とされています。
ビジネスシーンにおいても起承転結を意識してコミュニケーションをとることで、社内外で良好な関係を構築できるでしょう。
そこで今回は、起承転結の由来や意味などの基本的な内容から、ビジネスで活用する方法、注意点などの内容に至るまで詳しく解説します。

目次

1.「起承転結」とは何か?その由来とそれぞれの内容

ここでは、起承転結の由来と、起承転結の意味を解説します。
昔話で有名な『浦島太郎』の簡単な例文を参考に、起承転結の意味を一つひとつ確認していきましょう。

1-1.「起承転結」の由来

起承転結は、日本ではなく中国で生まれた言葉です。
かつては、絶句という中国の短い漢詩を効率よく伝えるための構成方法でした。
起承転結は日本に伝わった後に意味がアレンジされ、分かりやすい文章を書くテクニックとして長く親しまれています。

伝えたい内容を4つのパートに分けて構成することで、メリハリをつけ相手に伝わりやすくするというメリットがあります。

1-2.起|聞き手に伝えたい事前情報や話の背景

「起」では、話や文章の設定を説明します。
本題を伝える前に相手に事前情報を渡すことで、内容を理解しやすくなります。
具体的には、話や文章の背景や状況など設定を説明し、その後の展開を理解するために必要な情報を伝えます。
そのほか、話が始まるきっかけになるできごとも、「起」のなかに入れましょう。

例:浦島太郎という若い漁師がいた。太郎は海岸でいじめられていた亀を助ける。

1-3.承|本題につながる導入部分

「承」では、「起」の続きを伝え、話や文章を発展させます。「起」の後に何が起きたのかを、より踏み込んで説明しましょう。

また、「承」は本題である「転」へつながる導入部分でもあります。そのため、話の流れが変わることを少し予感させるような内容を盛り込むことがポイントです。

例:亀はお礼に太郎を竜宮城に連れていく。太郎は竜宮城で楽しい時間を過ごす。

1-4.転|聞き手に最も伝えたい本題

「転」は、話や文章の本題となる重要な部分です。「起」と「承」に比べ、状況や場面などが大きく変化します。

「転」には、話や文章の流れが大きく変わる出来事や印象的な内容を入れます。最も伝えたいことは「転」に入れ、相手の興味を引くようにしましょう。
文章の場合は、メインとなる「転」の部分を多くすることがよいとされます。

例:竜宮城を楽しんでいた太郎だったが、家が恋しくなり玉手箱をもらって地上に帰る。

1-5.結|結果・結論

「結」では、これまでの話や文章を締めくくり、結末・結論を伝えます。
「結」では伝えたい内容を相手が理解できるように、分かりやすくまとめましょう。

例:地上に帰ると、そこは変わり果てていた。玉手箱を開けてしまい、おじいさんになる。

2.「起承転結」を活用して文章を書く

コミュニケーションに当てはめる前に、文章で書く例を押さえておきましょう。
実際に、起承転結に沿った文章の書き方を、作文と論文という2つの記法からご紹介します。
自分が作文と論文どちらの形式で書いているのかを当てはめて参考にしてください。

2-1.作文に「起承転結」を用いると内容をまとめやすくなる

作文では、起承転結を意識して書くとまとまりのある文章になり、読み手にも自分の思いや意見が伝わりやすくなります。
そうすることで、思いついたまま作文を書いて、内容が伝わりにくくなることを防げるでしょう。
起承転結を使って作文を書く際に重要なことは、「起」「承」「転」「結」それぞれの配分です。
作文においては、4つのパートにおける量を均等にせず、「1:4:4:1」のように「承」「転」は多めにするとよいとされています。
長い作文を書くことが難しい場合には、最初に4つのパートごとに分けて書き、最後に全体が通じるようにつなげることをおすすめします。

2-2.論文を書く際は「起承転結」から「転」を省く

論文の場合には、起承転結のすべてを用いるのではなく「転」を省くとよいでしょう。
なぜなら、論文は4つではなく「序論」「本論」「結論」の3部で構成されているためです。以下のように、起承転結に置き換えて考えましょう。

  • 序論:「起」
  • 本論:「承」
  • 結論:「結」
「転」を省いているため、メインとして伝えたい自分の見解や意見は「承」で述べます。
「承」(本論)で複数の理論や証拠を挙げるとより説得力が出るでしょう。

3.ビジネスシーンにおける「起承転結」の活用法

ビジネスでも起承転結は大いに役立つでしょう。
なぜなら、ビジネスでは以下のようにさまざまなシーンで内容を的確に伝えるコミュニケーションが必要とされるためです。

  • メール・レポートなどの文書
  • プレゼンテーション
ここでは、ビジネスシーン全般や、プレゼンテーションで有効な起承転結の活用法をご紹介します。

3-1.ビジネスで「起承転結」を使う際はシーンを選ぶ

ビジネスにおいては、起承転結の使いどきを状況に応じて判断する必要があるでしょう。
なぜなら、時間に限りのあるビジネスシーンでは、何が結論なのかがすぐに分かることを重視しているためです。

起承転結は結論までのステップが長いことが特徴です。そのため、ビジネスでの報告や商談などにはあまり向かない場合もあります。
ただし、話や文章にストーリー性を持たせて、相手を引き込みたい場合には、起承転結に沿って進めると効果的です。

3-2.ビジネス文章は「起・承・結」をベースに「5W1H」を盛り込む

ビジネスにおける文章では、論文と同様にドラマティックな展開は必要ないため「転」を省きます。
加えて、「起・承・結」を軸に5W1Hを意識して伝えると、より分かりやすい文章になり、相手に好印象を与えられるでしょう。

▼5W1Hとは

5つの要素で情報を整理することで、内容を伝わりやすくする構成方法の一つです。

  • When:いつ
  • Where:どこで
  • Who:だれが
  • What:何を
  • Why:なぜ
  • How:どのように

5W1Hは、コミュニケーションに役立つ構成方法ですが、企画書やプレゼンテーション資料の作成などにも有効です。

3-3.物語的な演出のプレゼンには「起承転結」を

起承転結を意識したプレゼンテーションは、相手が内容を把握しやすいというメリットがあります。
起承転結に沿った構成の場合、場面・状況を何度も転換できます。相手を引き込みたいプレゼンテーションの場合には、起承転結を活用すると臨場感のある演出にできるでしょう。
具体的に、プレゼンテーションに起承転結を使う際は、以下のような構成にすることをおすすめします。

  • 「起」:テーマと結論を示し、内容を説明する
  • 「承」:テーマを深く掘り下げたり、課題について詳しく述べたりする
  • 「転」:相手の不安や疑問を解消するような提案をする
  • 「結」:最初に述べた結論をもう一度伝える

4.ビジネスシーンに役立つ「起承転結」以外の構成方法

起承転結以外にも、話や文章を分かりやすく伝える構成方法(フレームワーク)があります。
ここでは、ビジネスシーンでも活用できるPREP法、5W2Hという2つのフレームワークをご紹介します。

4-1.「結」から書く「PREP法」

結論・結果から書くフレームワークの代表格が「PREP法」です。
ビジネスシーンでは、上司や取引先などに報告する場面が多くあります。
報告は、結論がすぐに分かることが重要なため、「結」から書くことが有効でしょう。
具体的に、PREPは以下の内容で構成されています。

  • Point:結論を述べる
  • Reason:その理由を述べる
  • Example:具体例、データなどを示す
  • Point:もう一度、結論を述べる

4-2.5W2H

「5W2H」は、前述の5W1Hに「How much(いくらで?)」の要素が追加されたフレームワークです。
5W2Hはビジネスにとって重要となる、費用や利益など数値の要素を含めていることが特長です。
数値の要素があるため、マーケティングや事業計画書の作成などにもに役立ちます。

5.まとめ

起承転結は、物語・作文・プレゼンテーションなど、話の展開がある文章を構成する際に、有効であることをご紹介しました。
一方、ビジネスシーンにおいては、起承転結を使うかどうかはシチュエーションごとに異なるため、状況に応じて判断するべきです。
起承転結のメリット・デメリットを理解し、ビジネスにおけるコミュニケーションに活用しましょう。

サーティファイが提供するコミュニケーション検定を取得すれば、資格としてコミュニケーション能力をアピールできるでしょう。
就職・転職活動で重宝するだけでなく、コミュニケーションのずれに関して問題を抱えている方にも学習をおすすめできる資格です。

コミュニケーションスキルを身に付け、キャリアアップを目指したい方はコミュニケーション検定がおすすめです。ご興味がございましたら、ぜひご検討ください。

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