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Case-3 日本電子専門学校 AIシステム科 福田 竜郎 様

日本電子専門学校  学校HP
AIシステム科 科長
福田 竜郎 様

日本電子専門学校は、1951年の創立以来、電子・IT・クリエイター分野において数多くの有為な人材を輩出してきた伝統ある総合専門学校です。2018年には、全国の専門学校に先駆けて「AIシステム科」を新設。第3次AIブームの初期段階から先端技術教育を牽引してきました。今回は、同学科の立ち上げから教育指導に携わる福田 竜郎先生に、生成AI時代における教育方針の変化や「AI検定」の具体的な活用成果について詳しくお伺いしました。


いつもAI検定をご活用いただき誠にありがとうございます。まず、2018年に全国に先駆けて新設された「AIシステム科」の立ち上げ経緯と、目指されている人材育成についてお聞かせください。

福田様: 当校のAIシステム科は、専門学校としては全国でも非常に早いタイミングである2018年4月に1期生を迎えてスタートしました。当時は第3次AIブームの真っ只中であり、主に「AIエンジニア」「機械学習エンジニア」「データサイエンティスト」といった専門職種の育成を主眼に置いてカリキュラムを構築しました。
開設当初、大手企業様からも1期生の段階で直接お電話をいただき、「どのようなカリキュラムで指導しているのか」「ぜひ企業説明会をさせてほしい」といった反響をいただくなど、産業界からの期待の大きさを強く実感したことを覚えています。
その後、AI技術が普及しクラウドサービス等の自動化が進んだことで求人の傾向も変化しましたが、当学科の根本的なスタンスはブレていません。
現在は、単に機械学習だけに特化するのではなく、「広く確かなITスキル(プログラミング、インフラ、データベース等)を持ち、かつAIの知識・スキルを自在に活用できるエンジニア」の育成を目指して教育を行っています。

近年の「生成AI」の急速な進化や普及によって、学生に求められる「能力」や教育方針にはどのような変化がありましたか。

福田様: 生成AI(ChatGPTやGemini等)の登場により、プログラムのコードや課題の解答が簡単に生成できる時代になりました。しかし、だからこそ教育現場において最も重要度が増しているのが、「裏側にある原理原則や仕組みを正しく理解して使う力」です。

表面的なプロンプトの入力だけで成果物を作れても、原理原則を理解していなければ、予期せぬエラーに対処できず、学んだ知識を他の分野や次の新技術へ応用・転用することができません。当校では昔から「仕組みを理解して使う」という方針を貫いており、ブラックボックス状態のまま使わせるのではなく、アルゴリズムの構造やデータの流れをしっかり叩き込む指導を重視しています。
また、生成AIと対話して意図した出力を引き出すためには、実は「基礎学力」や「対面での対話力・コミュニケーション能力」がそのまま影響します。日頃から人間同士での会話や思考の整理が苦手な学生は、AIに対する質問の立て方も曖昧になりがちです。単にツールを操作できるだけでなく、論理的思考力と対話力を持った人材を育てることが不可欠だと感じています。

そうした教育を進められる中で、カリキュラムにおける「AI検定」の位置づけや、導入の決め手となった理由をお教えください。

福田様: AIシステム学科には、自力で高度なAIモデルを構築したい開発志向の学生から、生成AIを活用したアプリ開発を目指す学生、さらにはインフラ系エンジニアを目指す学生まで、多様な興味関心・目標を持つ学生が在籍しています。
そのような環境において「AI検定」は、将来どの分野・職種へ進むとしても「現代の社会人として誰もが知っておくべき共通言語・必須AIリテラシー」を体系的にカバーしています。そのため当学科では、全員が履修する基礎固めの共通ライセンスとして位置づけて導入しています。
また、近年の高校生はAO入試や推薦入学が増加しており、ペーパーテストや試験そのものの受験経験が少ない学生も増えています。AI検定は受験料が非常にリーズナブル(一般受験料:4,900円)で、試験へのハードルを感じている学生にとっても「最初に挑戦して成功体験を得るための資格試験」として極めてありがたい存在となっています。

他のAI関連資格とのすみ分けや、AI検定ならではの強み・魅力についてはいかがでしょうか。

福田様:最先端の技術動向を幅広く扱う一部のAI関連資格では、生成AIの急速な発展に伴い、新しいニューラルネットワークや最新ツールの固有名詞など、出題範囲が随時アップデートされる傾向があります。そのため、最新動向をキャッチアップする力が求められる資格とも言えます。
一方で、学生によっては最新キーワードのキャッチアップ量に負担を感じる場合もあり、学習目的や得意分野によって向き・不向きが分かれる面もあると感じています。
それに対して「AI検定」の最大の特徴は、流行り廃りや時代の変化に左右されない「普遍的なAIの構造・機械学習の原理原則・倫理・リテラシー」を測定できる点です。技術がどんなに進化しても変わらない土台(ベーススキル)をしっかり確認できるため、技術が日々進化している現在の生成AI時代に非常にマッチしていると感じています。

企業がAI人材に求めるニーズの変化や、AI検定の取得が就職活動に与える影響についてお教えください。

福田様:企業様の採用選考は、ここ数年で非常に厳格化・深化しています。生成AIを使えば、履歴書やポートフォリオの成果物自体は誰でも見栄え良く作成できてしまうため、企業側は紙の履歴書を廃止・後回しにし、実技プレゼンテーションや1時間に及ぶ深掘り面接を実施するケースが増えています。
面接では『なぜこのコードを書いたのか』『なぜこの変数名にしたのか』といった背景にある思考プロセスや人間性、一貫性が徹底的に問われます。このような環境下で、御社のAI検定のような『第三者機関による客観的な認定資格』を保持していることは、学生にとって『誤魔化しのない確かな知識を持っている証明』となります。
面接の場でも『なぜこの資格に挑戦したのか』という動機から自らの強みを語ることができ、大きな自信につながっています。

今後のAI教育における展望や、これからAI教育の導入を検討されている全国の教育機関の先生方へメッセージをお願いいたします。

福田様:ITやAIの教育現場では、キャッチーで最先端の技術・ツールを教えることが目を引きやすいですし、一見すると魅力的です。
しかし、『原理原則を理解していなければ、学んだことを次の技術に活かすことも、他分野に転用することもできない』という点を忘れてはなりません。
これからAI教育を導入される学校様におかれましても、時代の変化に揺るがない普遍的な基礎リテラシーをAI検定」で確実に固め、その上で実践的な開発や活用へとステップアップしていく教育体系を構築されることを強くおすすめします。

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