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2025/09/12

Webデザイン独学のためのロードマップ "7つのステップ"を経て効果的にスキルを習得しよう

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Webデザインを独学で学びたいけれど、「まず何から始めればいいの?」と悩んでいませんか?参考書籍や動画は膨大にあり、学習順序を決めきれずに途中で挫折してしまう方も少なくありません。

ツールの操作に慣れ、作品を作りながらスキルを底上げする流れを明確にできれば「今、どこまで学習が進んでいるか」を可視化でき、学習計画を立てやすくなります。
当サイトを運営するサーティファイでは、Illustrator®クリエイター能力認定試験・Photoshop®クリエイター能力認定試験を主催しております。資格取得からデザインを学びたい方は、無料のサンプル問題を用意していますので、ぜひチェックしてみてください。

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本記事では、独学で無理なく進めやすい"ロードマップ"を7つのステップに分けてご紹介します。段階を踏んで忠実にデザインを学び、Webデザイナーとして活躍するためのロードマップとして、ぜひご活用ください。

ステップ1.目指す姿を明確にする

未経験からWebデザインを独学する際には、目的を明確にしましょう。たとえば、Webデザイナーとして「まずは副業で経験を積みたい」「転職してキャリアを築いていきたい」といった目的により、学び方も変化します。

副業が目的の場合は、バナー制作やLP(ランディングページ)のデザインといったニーズの高い案件を受注するために、IllustratorやPhotoshop、HTML/CSSの基礎を優先して学ぶことがポイントです。

また、転職が目的の場合はデザインソフトの操作方法やコーディングの基礎に加え、UI/UXやワイヤーフレームの設計など、スキルの軸を複数持てるように学びましょう。

ステップ2.Webデザイン用のパソコンとツールを用意する

目的を明確にしたあとは、目的に沿った学習に必要な環境を整えます。パソコンと必要なツールを用意しましょう。パソコンのメモリは最低でも8GB以上必要です。少ないメモリのパソコンでAdobeソフトやデザインツールを同時に多く開くとフリーズする場合があるため、可能ならば16GBメモリを搭載したパソコンを用意すると良いでしょう。

パソコンの準備ができたら、Adobeの公式サイトでPhotoshopとIllustratorを購入することをおすすめします。

Canvaなど手軽なデザインツールは普及しているものの、デザイン業界ではIllustratorで作成されるaiファイルやPhotoshop で作成されるpsdファイル形式での納品を指定されることがまだまだ多くあります。Illustrator・Photoshopを使えることは、デザイナーとして必須のスキルと認識しておきましょう。

購入に際し、学割が使えると半額になります。利用できる場合は学割を検討しましょう。学割が使えない場合でも、体験版を利用できます。

また、時期によってはPhotoshopとIllustratorを含むすべてのソフトが使えるCreative Cloudコンプリートプランが半額になる場合もあります。安く購入したいのであれば、こまめにAdobeの公式サイトをチェックしましょう。

ソフトの入手後は、初めから難しい機能を全部覚えようとしなくてもOKです。まずは、起動・ファイル保存など基本操作から覚えていくことがポイントです。

ステップ3.Photoshop/Illustratorの操作方法をつかむ

PhotoshopとIllustratorを購入したら、まずは自由に操作してみましょう。最初は簡単な機能からマスターし、徐々に難しい機能にも慣れていきます。「何から操作したらよいか分からない」といった方は専用のテキストを購入し、一から学ぶことをおすすめします。

Photoshop/Illustratorを実際に操作する

Webデザインは、PhotoshopまたはIllustratorで行います。まずはツールを触ってみましょう。Webサイトのデザインを作成する場合、まずはPhotoshopに触れることをおすすめします。Webデザイン業界では、Photoshopを使ってカンプデザイン(サイトイメージ)を制作することが多く、Webデザイナーを希望するならPhotoshopのスキルが必要です。

一方で、Illustratorはチラシ・ポスター・冊子・名刺などのデザインにおいて必要なソフトです。印刷会社や出版社での就職を希望する場合、Illustratorを使えるほうがいいでしょう。

Photoshop・Illustratorは両方を習得することが望ましいですが、双方の操作性には共通する点も多いです。必要性の高いどちらか一方の学習から開始し、徐々に2つのツールを使えるようにしていくのがよいでしょう。

最小限の機能の操作から始める

まずは、2つのソフトの基本的な機能を理解しておきましょう。Photoshopは特に写真のレタッチや切り抜き、合成などの用途に適しています。一方、Illustratorはロゴやイラストなどの制作に向いているソフトです。

最初は「画像の切り抜き」「文字入れ」「レイヤー操作」だけでも十分スタート可能です。

【画像の切り抜き】

画像の切り抜きをするために「選択ツール」の使い方を覚えましょう。

【文字入れ】

ツールバーから文字ツール「T」をクリックし、文字を入力します。

【レイヤー操作】

レイヤーとは透明なフィルムのようなものです。画像は、レイヤーごとにテキスト、オブジェクトを重ねて作ります。たとえば、画像は一番下のレイヤーに設置し、その上にテキストのレイヤー、文字に装飾をするレイヤー、画像を明るくするレイヤーなどを重ねます。

まずはチュートリアルに沿って機能を覚えていきましょう。フォントも数多くあるため、いろいろ試すことをおすすめします。使いこなせない機能は後で徐々に習得しても問題ありません。

資格教材の併用で基礎スキルの漏れをなくす

資格取得を目指すための教材は、基礎スキルの習得にとても役立ちます。たとえば、Photoshopクリエイター能力認定試験・Illustratorクリエイター能力認定試験の公式テキスト・問題集を参考にすると、機能全体を把握しやすいでしょう。

作品の制作だけにソフトを使用していると、偏った使い方をしてしまいがちです。資格取得を目指すかどうかは任意ですが、勉強をしていく中で「こんな機能もあったんだ」と基本的な操作や機能の確認できます。

基礎から学びながら、資格取得を目指す
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ステップ4.色・文字・配置の基本をざっくり理解する

Webデザインを勉強する場合、ツールを使用できるようになるだけでなく、同時にサイトを構成する要素への感度を高める必要があります。デザインを考える際には、パーツだけを見るのではなく、全体のバランスに気を配ることが重要です。

バナーで組み合わせる色の選び方を把握する

色の組み合わせにはバランスがあります。同系色で統一感を出したり、補色でアクセントを入れたりしましょう。彩度を落とすと落ち着いた印象になるなど、基礎的な知識を押さえるだけでもデザイン力が向上します。Webデザインの本に軽く目を通した上で、Webサイト閲覧の際に色の組み合わせを意識してみると良いでしょう。

多くのサイトでは黒背景が使われないことがありますが、ファッション系や建築系のサイトでは黒をメインカラーにすることが好まれる場合もあります。「IT系やビジネス系では青色が多い」「女性向けサイトは暖色系が多い」など、一般的なトンマナや業界ごとのカラーを把握しておきましょう。

文字・フォントの扱い

フォントをあれこれ使いすぎないように注意しましょう。フォントがバラバラだと読みづらくなります。英語や数字はCenturyやArialといった欧文フォントを使うほうがきれいに見えます。

また、数字や記号を漢字と使うときもご注意を。数字や記号は漢字より小さくなる傾向があります。行間や文字サイズを調整するなど、読みやすさを意識して進めましょう。

配置・レイアウトのコツ

デザインする際には、余白を意識することが大切です。余白を設けることで"詰め込みすぎ"を防ぎ、視線を誘導しやすくなります。グリッドを引くことで、文字や画像などの配置を揃えてレイアウトすることが可能です。

なお、環境設定からグリッドの間隔・色などの設定を変更できます。

ステップ5.模写(トレース)でプロの作品を再現

未経験から始める場合、まずは模写から始めましょう。最初から上手い人はいません。デザイン力を磨くポイントはプロの技を盗むことです。自分の学習の範囲で、既存のサイトのバナーやLPから模写することで効果的に学べます。

模写に取り組むべき理由

模写によって「余白の取り方はこうしているのか」「このフォントサイズなら見やすいんだ」と実践的なコツを体感できます。実物との違いを考えることで、プロのテクニックを学べます。たとえば、文字・画像の位置関係を理解することで次の制作に活かせるはずです。

また、「なぜこの位置にCTA?」「なぜこの順番?」など、サイトやバナーを構成する要素を一つずつ考えていくと、UI/UXに関する知識も深まるでしょう。

模写の手順

模写の際には、Web上で見つけたバナーやLPを1つ選び、色・フォント・配置をそっくり再現してみましょう。何度も繰り返し練習していくうちに、デザインを構成するポイントが見えてくるでしょう。

模写の手順は以下の通りです。
1.優れていると感じたデザインのサイトを探す
2.お手本を観察する(レイアウトや書体、配色、文字、余白、写真など)
3.PhotoshopやIllustratorなどのデザインツールを使って模写する

模写する上で、気づいたことはメモしておきましょう。アウトプットすることで、実際に自分でサイト制作をする際に役立ちます。

なお、模写したデザインをWeb上に一般公開したり、営業資料として使用したりするのはNGです。あくまで「自分の練習用」として、模写先の著作権やブランドイメージを侵害しないよう、認識ください。

ステップ6.オリジナルの制作物を作り、意見をもらう

模写での学びを活かして実際にアウトプットを行い、第三者に評価してもらうことがデザインスキル向上の近道です。

オリジナルの制作物に挑戦

模写で学んだ配置や色づかいを応用し、自分なりに架空のクライアントをイメージしてバナーやLPをデザインしましょう。たとえば「カフェ」「ジム」「イベント広告」「BtoB」「採用」といったテーマを自分なりに設定し、作成してください。

制作時にはお手本を参考にしながら、配色を変えたり、フォントを変えたりとオリジナルのデザインを考えます。完成したらオリジナルとの違いもメモしておきましょう。

周りの仲間に共有し、フィードバックをもらう

制作したデザインはSNSや知人に見せて、率直な感想をもらいましょう。オリジナルのデザインを作っただけでは上達しません。「文字が読みにくい」「配色が重い」など、第三者の目で気づく点は多いものです。

客観的な評価を得ることで、スキルアップにつながります。修正を重ねて完成度を高めることで、さらにデザイン力を向上できるでしょう。

ステップ7.ポートフォリオを整え仕事を得る

「Webデザインの仕事を得る」「Webデザイナーに転職したい」「副業に繋げたい」といった目的がある場合は、自身のスキルを証明するためのポートフォリオを作成しましょう。

「すぐさま転職したい」といった目的がない場合でも、お客様とやり取りすることで自身の到達レベルを図ることができ、スキルアップの精度が高まります。

ポートフォリオの作り方

ポートフォリオの作成時に、模写とオリジナルの制作物をまとめ、デザインの意図や工夫を一言添えておきましょう。バナーの場合はWebサイトかPDF上に、サイト制作の場合はリンクで閲覧できるようにしておきます。

模写をポートフォリオに掲載する場合は、模写であることを明記します。また、著作権を侵害しないように注意してください。著作権侵害のおそれがあるものは掲載を控えましょう。

作成する際にはポートフォリオサイトなどを参考に、気に入ったデザインを取り入れてオリジナルのポートフォリオを作成します。

ポートフォリオはデザインの見せ場です。「成果物ではないから」と手抜きをせず、美しいデザインのポートフォリオを作っておきましょう。

資格によるスキル証明も有効

デザインスキルを証明するような資格があると、自身のスキルを知ってもらいたいクライアントや面接官に、客観的なスキルを示す手段になります。

▼参照)クリエイターが語る資格取得の意義
「私は採用面接をすることがあるんですが、企業側の立場からすると、資格・検定試験というのは、その人の技術力、制作能力を推し量るものさしになるのがありがたいですね。」

引用:Photoshopクリエイター能力認定試験「現役クリエイターに聞く 検定試験の評価」

クラウドソーシングの案件に応募してみる

実際に対価をもらう案件に対応することで、デザインスキルだけではなく、顧客折衝スキルも高まるでしょう。まずはクラウドソーシングの案件を受注し、小さな実績を積み上げていくことがおすすめです。

クラウドソーシングの案件に応募する際には、LPやバナーなど、Webデザイン初心者でも取り組みやすい案件に応募しましょう。最初は低単価でも、実績を作ることで次第に報酬がアップします。ポートフォリオや資格でスキルをアピールして、クライアントに安心感を与えましょう。

掲載する自己紹介文や営業文面は、応募する案件やお客様に合わせてしっかり内容を考えることが大切です。ここで考えた文面は、クラウドソーシングで得た実績や経験を活かして就職・転職する際や、新規案件の獲得を目指す際にも使えます。

また、就転職の場ではこれまでの経験や得たスキルの中でWebデザイナーの仕事に活かせる部分も盛り込みます。

たとえば、営業や接客スキルをお持ちの方はクライアントとのコミュニケーションを円滑にできるという点で、Webデザイナーの仕事に活かすことが可能です。

<例文>
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株式会社〇〇
採用ご担当者様

初めまして。〇〇と申します。
この度、貴社のWebデザイナー職の募集を拝見し、ぜひ挑戦したく応募しました。

前職では、〇〇(例:事務職・販売職・エンジニア・マーケティングなど)として、〇〇の業務に携わってまいりました。その中で、Webデザインに関わる機会があり、デザインを通じて情報をより分かりやすく伝えたり、ユーザーの行動を促したりすることに魅力を感じ、本格的に学び始めました。

現在は独学でPhotoshopやIllustratorを使ったデザイン制作を学び、〇〇(ポートフォリオのURLがあれば記載)にて自身の作品を公開しております。また、前職で培った**(例:問題解決力・データ分析力・チームでの協調性・タスク管理能力など)**を活かし、Webデザイナーとして成長していきたいと考えております。

ぜひ一度、お話しする機会をいただけますと幸いです。
お忙しいところ恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。

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ここまで、Webデザイン独学のためのロードマップを見てきました。続いて、Webデザイナーとして継続していくためのポイントについて解説します。

コーディングやAIも学ぶ

Photoshop・Illustratorをマスターし、デザインをスラスラと進められるようになったら、HTML/CSSを学びましょう。また、ノーコードツールの「STUDIO」や「Wix」を活用すれば、デザインから公開まで一貫した作業が可能です。

その他、AIツールを活用した画像生成スキルを身につけることで、効率的にサイトを構築できるでしょう。

HTML/CSSを学べばWebページ全体を構築可能

デザインだけでなく、ページ実装もできると活動範囲が広がります。HTML/CSSを学べばWebページ全体を構築することが可能です。

とくに会社員からフリーランスに転身する場合、デザインとコーディングの両方を理解していることは確かな強みになります。

さらに、動きのあるサイトを作るためにJavaScriptを学ぶことも効果的です。WordPressが最も主流といえますが、セキュリティや管理のしやすさを重視してノーコードツールなどを活用するシーンも増えています。

AIツールでさらに効率UP

近年は、Webデザインの現場でもAIツールの活用が広がってきました。AIを使えば、簡単に画像を生成し、デザインのアイデア出しやテキスト作成の効率化が可能です。

たとえば、画像生成AIを使ってバナーのイメージを試作したり、ChatGPTを利用してキャッチコピーや構成案を考えたりと、アイデア出しや下準備をスムーズに進められます。また、デザインツールCanvaにもAI機能が搭載されており、デザイン案の自動生成や文章作成が可能です。

ただし注意したいのは、AIを活かすには「基本的なデザインの知識」が土台になるという点です。色の組み合わせや文字サイズ、余白のバランスなど、基本的なルールを理解していないと、AIが提案するデザインのどこを調整すべきかが判断しづらくなってしまいます。

AIツールは、正しく使えば非常に心強い味方になりますが、「頼る」のではなく「使いこなす」姿勢が重要です。基礎力をしっかり身につけたうえでAIを取り入れれば、学習も制作もよりスピーディに、そして高い品質でアウトプットが生み出せるようになるでしょう。

続いて、Webデザインを独学する際の教材選びについて解説します。

Webデザイン独学の教材選びのポイント

Webデザインを独学する場合、何冊も書籍を買う必要はありません。また、書籍だけでは実際に手を動かす機会が少ないので、しっかりと身についているのかが不安になるのではないでしょうか。

資格教材などを活用しつつ、デザインツールを用いながら学習を進めることがおすすめです。

書籍・オンライン教材の選び方

書籍や教材は「配色や文字の基本」が分かりやすい入門書と「Photoshop/Illustrator操作」の解説本が1冊ずつあれば十分です。YouTubeには初心者向けチュートリアルが豊富なので、動画も活用してみましょう。

案件を受注できるようになってきたら、有料プラットフォーム(Udemyなど)でより高いレベルの技術を習得すると、スキルアップにつながります。

資格教材の活用

資格取得を目指すことで、デザインツールの機能を抜け漏れなく学べるなど、学ぶ内容を整理しながら基礎から体系的に学べます。

たとえば、入稿用のPDFの作り方や、画像の解像度に関する知識など、書籍を読むだけでは意識しづらい「使い方」も、手を動かしながら学ぶと理解が早まるでしょう。

次は、Webデザインの学習を継続するコツについて解説します。

Webデザインの学習を継続するコツ

Webデザインの学習を継続するポイントは、小さな目標を設定して取り組んでいくことです。ただ、一人で黙々と学習しているだけではモチベーションが下がってしまいます。

モチベーションを維持するためのポイントは、コミュニティやSNSの活用です。また、定期的に学習のロードマップを見直しましょう。

小さな目標を設定する

最初から大きな目標を設定すると、挫折しやすくなります。まずは、自分にできる範囲の小さな目標を設定しましょう。

たとえば「週1つ簡単なバナーを作る」「2週間で模写2枚」など、自分が取り組みやすい目標を設定することが継続するコツです。ポートフォリオの完成など、大きな目標に向かう途中に細かく区切りを入れると進めやすくなります。

コミュニティやSNSを活用

1人で学習していると誰からも反応がなく、人によっては挫折しやすくなります。コミュニティに入り、同じ学習者と励まし合える環境に身を置くことモチベーションを維持しやすくなるものです。

また、SNSに作品を発信して、反応があるとやる気も高まるでしょう。SNSを活用することで、仕事のオファーが入ったり、ポートフォリオ代わりになったり、ファンや仲間ができたりと、さまざまなメリットがあります。

定期的にロードマップを見直す

学習ペースが乱れたら、学びのステップを微調整してもOKです。ロードマップにこだわりすぎず、ときには柔軟に進めましょう。

たとえば、HTML/CSSなどの学習を早めに始めたい人は、上記で説明した「ステップ6~7」の前後に組み込むことも可能です。ロードマップを微調整しながら、自分に合った方法を選びましょう。

Webデザインを独学する際のロードマップに関する質問

Webデザインを独学する際のロードマップについて、よくある質問と回答をご紹介します。
ぜひ、学習する上で参考にしてください。

Q1. このロードマップを進めるのにどれくらいかかる?

A: ロードマップを進める目安は約3~6ヶ月です。週に数時間でも徐々に進めれば、模写~オリジナル作品まで到達できます。学ぶポイントは一度に無理に詰め込もうとせず、小さな目標を設定すること。まずは、継続して学習することを重視しましょう。

Q2. デザイン理論は深く学ばなくても大丈夫?

A: 最初は、色や文字配置の基本を学ぶだけで十分です。また、難しい理論書は後回しでも構いません。実際にWebデザインの案件を獲得しながら、実務を通じて覚えていくことがより早くスキルアップする方法です。理論書は、ひと通り基礎スキルを身につけてから読みましょう。

Q3. 資格は絶対に取るべき?

A: 資格取得は必須ではありません。一方で、資格を取得することで独学の範囲を網羅できるだけではなく、スキルを客観的に証明する際に役立ちます。Webデザイナーとして就職・副業する際に、クライアントに安心感を与えやすくなります。

資格取得を目指しながら、7つのステップに沿って学習する

この記事では、Webデザインを独学する際に、無理なく進めやすい"ロードマップ"について解説しました。本記事で紹介した7つのステップに沿って学習を進めることで、効率的にWebデザインのスキルを身につけられるでしょう。

7つのステップが終わったら、コーディングやAIの活用にも取り組むと、仕事の幅が広がります。

学習を継続するコツは小さな目標を設定することです。サイトを作るだけではなく、SNSやコミュニティで公開することによって、客観的で有効なアドバイスをもらうことができます。

Webデザインを独学する際には、書籍での学習と並行しながら資格取得を目指す選択肢も検討してみてください。

・Illustratorクリエイター能力認定試験
・Photoshopクリエイター能力認定試験

こうした能力認定試験は、現場で必要となるソフトの使い方などWebデザインに必要な基礎スキルが網羅されており、資格を取得することで、就活や転職の際にスキルをアピールしやすくなります。

資格取得を目指しながら、7つのステップに沿ってWebデザインを効果的に学習していきましょう。


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筆者プロフィール
今崎 人実
大学卒業後、プログラマーを経験。大手インターネットプロバイダーでのコンテンツ制作に従事した。出産後はWeb制作会社のデザイナーとして、大学や製造業、福祉施設、ECサイトなどのデザインを合計11年間担当。その後、建築デザイン事務所にて自社サイトやチラシのデザイン、デジタルサイネージの企画やデザイン、運営も経験。
2021年よりライターに転身し、IT系を中心にSEO記事、取材記事、ニュース記事、ブックライティングなどに携わる。
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