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公式テキスト著者コラム

2025/08/08 第59回 ファンマーケティングを大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」から学ぶ

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ファンマーケティングとは、ファンを単なる消費者としてではなく、価値を共創するパートナーと捉え、良好な関係を築いていくマーケティング手法のことです。より実感を持ってこのマーケティング手法を学ぶために、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」を取り上げたいと思います。



さて、「ミャクミャク」はご存じでしょうか。大阪・関西万博のロゴマークに続く、シンボルとして生まれたキャラクターです。細胞と水が一つになって生まれた不思議な生き物ということで、具体的な正体は不明とのことです。なお「ミャクミャク」という名前は三万件を超える中から選ばれました。



ミャクミャクのことを、ファンアートなどを通して目にした方も多いかと思います。実は、大阪・関西万博の公式ホームページでは、ミャクミャクの二次創作に関するガイドラインも公開されています。この手法はまさにファンマーケティングであるといえ、相互的なコミュニケーションやファンからの発信による効果を期待するものです。その考えが功を奏したのか、ミャクミャクに関するグッズも、一部のものは売り切れになるなど、大変人気のキャラクターであると言えます。



公式ホームページにおけるミャクミャクのプロフィール欄には、特技として、色々な形に姿を変えられることが挙げられています。そして万博会場内では、様々な生き物の形に見えるミャクミャクの姿をいたるところで見ることができます。このようなミャクミャクの派生の姿は、ネット上でコミャクと呼ばれることもあります。



このコミャクという愛称はあくまでネット上のファンによる非公式な名称でしたが、大阪・関西万博デザインシステムを担当した引地耕太氏もX(旧Twitter)でこの愛称を使っていることがあります。あくまで非公式ではありますが、関係者からもファン発祥の愛称に触れ、それを肯定的に捉え、拡散するのは現代のネット社会の象徴的な事例のひとつです。また、大阪・関西万博のコンセプトで触れられているアイデアの交換や創出という点にもマッチしています。結果的に、大阪・関西万博のブランディングを加速し、体現したと考えます。



ミャクミャクのビジュアル公開後に名前を募集したり、安心して二次創作ができるようにガイドラインを制定したりすることで、より多くの人々とのつながりを持とうとしていることがうかがい知れます。ファンを単なる消費者ではなく、共創するパートナーとして捉えるファンマーケティングの好例であるといえるでしょう。



【参考文献】

大阪・関西万博公式ホームページ
https://blog.hubspot.jp/cyber-security-ad-fraud


ファンマーケティングとは?実践のために知っておきたい基礎知識
https://blog.hubspot.jp/cyber-security-ad-fraud

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