実践日本語コミュニケーション検定・ブリッジ(PJC Bridge)
実践日本語コミュニケーション検定・ブリッジ(PJC Bridge)とは?
日本語を母語としない留学生の方々を対象に日本での就学に必要とされる基礎的な日本語能力(日本語能力試験(JLPT)のN5~N3レベル)を測定・評価する検定試験です。
検定目的
PJC Bridgeは日本での就学を希望する外国人留学生にとって、専門学校や大学へ進学する際の日本語習得のためのツールになることで、日本語能力の育成と進学機会の拡充を目的としています。
試験の特徴
日本語能力試験(JLPT)の出題内容に準じた日本語力を測定
2015年に国内と海外の日本語学習者を対象として実施したモニタリング試験では、「JLPTの取得レベル」と「PJC Bridgeの正答率」の間に強い相関関係のあることが実証されており、特に、日本語学習歴6ヶ月以上3年以下で、JLPT等の日本語資格を取得されている方の相関関係は0.71となっています。この相関関係をさらに高めるため、また試験問題のクオリティ向上のため、試験構成や出題基準の見直し、評価基準の更なる精査を持続的に実施しております。
※モニタリング試験の概要
実施日:2015年7~10月、実施地:国内および海外(ベトナム・台湾他)、受験者数1,722名(うちJLPT保有者803名)
レベル評価のため受験者全員に認定レベル評価を付与
得点をもとにA+~E-の10段階評価で認定レベルを付与します。取得した認定レベルは履歴書に記載いただけます。また、入国管理局への提出書類や進学時の日本語能力指標としてもご使用いただけます。
授業や指導にフィードバックできる結果データを提供
試験後、指導者の方々に、クラス全体の分野別の正答率分布データなど日本語の取得状況を確認できる資料をご提供いたします。受験したクラスの得手・不得手が明らかになることで、その後の授業展開の参考にしていただけます。
コミュニケーションのベースとなる基礎的な日本語表現を出題
日本語能力試験(JLPT)に準じた試験内容に加え、日常生活やアルバイト先で頻出するコミュニケーション表現も試験問題に盛り込んでいます。将来的な進学先や仕事で必要とされる高いレベルの日本語習得への橋渡しになる検定です。
認定基準
得点を基にA+~E-の10段階ですべての受験者をレベル評価します。
レベル | 得点 | 認定基準 | |
---|---|---|---|
A (N3相当) |
A+ | 91~100 |
日常的な日本語を理解することができる。 ・日常的な話題について書かれた文章を読んで理解することができる。 ・日常生活において、よく出会う場面・相手では、話の具体的内容や相手との関係などを理解してコミュニケーションをとることができる。 日本語学習時間 450~750時間 |
A- | 81~90 | ||
B (N4相当) |
B+ | 71~80 |
基本的な日本語を理解することができる。 ・基本的な語彙を使って書かれた日常的な文章を読んで理解することができる。 ・日常生活において、よく出会う場面・相手では、話す・聞くという会話によってほぼコミュニケーションをとることができる。 日本語学習時間 300~500時間 |
B- | 61~70 | ||
C (N5相当) |
C+ | 51~60 |
基本的な日本語をある程度理解することができる。 ・基本的な語彙を使って書かれた定型的な語句や文章であれば、読んで理解することができる。 ・日常生活の中で、限定された場面・相手において、ゆっくり話される会話であればコミュニケーションをとることができる。 日本語学習時間 150~350時間 |
C- | 41~50 | ||
D (準N5相当) |
D+ | 31~40 |
基本的な日本語はなんとか理解することができる。 ・基本的な語彙を使って書かれた定型的な語句や短い文章であれば、読んでなんとか理解することができる。 ・日常生活の中で、限定された場面・相手において、ゆっくり話される短い会話であれば、なんとかコミュニケーションをとることができる。 日本語学習時間 100~200時間 |
D- | 21~30 | ||
E | E+ | 11~20 |
基本的な日本語でも理解できず、適切さを欠く場合が多い。 ・ひらがなやカタカナ、初歩的な日本語や短い文章であれば理解できる場合があるが、文章全体の意図を理解することができない。 ・日常生活において、挨拶程度の会話はできても日本語によるコミュニケーションをとることができない。 |
E- | 0~10 |
活用方法
日本語能力試験(JLPT)のステップテストとして
7月と12月に実施される日本語能力試験(JLPT)のステップテストとして受験いただくことで、その時点での学習の到達度を把握でき、学習分野別の課題が明確になります。仮にJLPTに不合格だった場合でも、取得したPJC Bridge認定レベルは進学の際の指標として活用いただけます。
入学時の日本語能力のチェックテストとして(大学・専門学校)
入学時点での学力を把握することで、クラス分けの指標や授業カリキュラムを策定する際の参考になります。
技能実習生制度の研修の修了試験として
入国前と入国後日本語研修の効果測定に最適です。
試験概要
■試験時間 | 60分(読解40分・聴解20分) |
■受験形態 | ・評価試験(ペーパー試験・Web試験) ・アセスメント試験(ペーパー試験・Web試験) ※アセスメント試験ではレベル証明書が発行されません。授業へのフィードバックや受験者の理解度を確認できる成績表をご提供いたします。大学・専門学校の入学時の学力テストに最適です。 |
■試 験 日 | 自由に設定可能 |
■試験会場 | 貴校で実施可能 |
■受 験 料 | 一般受験料・・・・・・ 4,900円 団体割引料・・・・・・ 4,410円 アセスメント受験料・・・ 2,100円 ※レベル証明書は発行されません。 |