公式テキスト著者コラム

コラムの趣旨

ネットマーケティング検定公式テキストの著者による情報コラムです。
公式テキストでは紹介しきれないインターネットマーケティングに関する最新のトピックスについて、情報や解説などをお届けします。
本試験の事例問題でも取り上げられることの多い、インターネットビジネスの最前線について、マーケティングの視点から掘り下げていきたいと思いますので、ご参考になれば幸いです。

著者プロフィール

藤井 裕之(フジイ ヒロユキ)

 ネットマーケティング検定公式テキスト[インターネットマーケティング基礎編]著者。株式会社ワールドエンブレム代表取締役。1998年、早稲田大学卒業後、三菱電機株式会社入社。火力発電所プラントの海外輸出部門に所属。2006年、独立しICTコンサルティング会社(現ワールドエンブレム株式会社)を設立。インターネットマーケティング、システム開発、Web開発、セキュリティ監査、IT統制、ITガバナンス等の事業を展開。会社経営の傍らロースクール夜間部を卒業(法務博士)。2010年、株式会社コンプライアンス・コミュニケーションズ代表取締役に就任。

第45回 重複コンテンツを避けたサイト運営をしよう

 今回のコラムでは、重複コンテンツについて解説します。重複コンテンツとは、タイトルやテキストなどのコンテンツが他のページのコンテンツと重複している状態を指します。Googleの公式ページでは次のように定義されています。「❛一般に、重複するコンテンツとは、ドメイン内または複数ドメインにまたがって存在する、他のコンテンツと完全に同じであるか非常によく似たコンテンツのブロックを指します。❜」
【引用】Google 検索セントラル 重複コンテンツの作成を避ける
https://developers.google.com/search/docs/advanced/guidelines/duplicate-content?hl=ja&visit_id=637739738222087214-1451598069&rd=1



 Web上に内容の重複したコンテンツが複数存在することにより、「被リンクの評価が分散される」、「検索結果にページが表示されなくなる」、「Googleによってコピーコンテンツの認定を受けペナルティの対象となる」などのリスクが考えられます。



 まずは、自社サイトに重複コンテンツが存在するかどうかを調べてみるとよいでしょう。調査方法としては自社サイトの文章を分割してGoogle検索する方法があります。自社サイトのあるページの文章をGoogle検索したときに別のページが上位に表示された場合、重複コンテンツの可能性があります。
また、別の調査方法としては、Web上で提供されているチェックツールを使用する方法もあります。こちらは文章を検索する方法と比べて、特に大規模なサイトで調査する際に有用です。



調査の結果、もし重複コンテンツを見つけた場合、早急に対応する必要があります。
下記は対応策の例となります。



次に、Android向けアプリの開発とリリース方法を解説します。

①301リダイレクトを行う

301リダイレクト処理で転送先のURLを指定してURLを正規化します。

②canonicalタグを使用する

環境要因により 301リダイレクトが不可能な場合、canonicalタグで正規化したいURLを指定することでURLを正規化します。

③Google Search Consoleにて、使用するドメインをGoogleに伝える。

例えば、
http://www.example.com/
http://example.com/
https://example.com/
https://example.com/index.html
のように、類似するURLが複数あった場合、Google Search Consoleを使用することで、クローラーにインデックスして欲しいURLを伝えることができます。

④類似コンテンツを控える

別々のページで類似コンテンツを使用している場合、「内容を1つのページに集約する」、「片方のページから類似コンテンツを削除する」などの対応を行います。



 自社サイトではなく、外部サイトにコンテンツを提供したときに、重複コンテンツが発生してしまったという場合は、「提供先サイトにてrobots.txtを設置してもらい、クローラーの巡回を制御する」、「提供元のURLを記載してもらう」などといった方法が有効です。また、意図せずにコンテンツを引用された場合は、削除の申し立てを行います。



 重複コンテンツの存在はSEO的に避けるべき事柄です。まずはサイトの設計段階から重複が起きないように意識するとよいでしょう。また、サイトの運用段階でも、定期的に重複コンテンツのチェックを行うことをお勧めします。

【参考ページ】
ディーエムソリューションズ株式会社

SEOにおける重複コンテンツによるペナルティの危険性と対策方法
https://digital-marketing.jp/seo/penalty-risk-due-to-duplicate-content/


PLAN-B  Googleが嫌う重複コンテンツって?重複を避けてサイト運営する方法
https://service.plan-b.co.jp/blog/seo/8539/


SEOラボ 重複コンテンツによる問題と対策方法
https://seolaboratory.jp/33228/

 

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