コラムの趣旨
ネットマーケティング検定公式テキストの著者による情報コラムです。
公式テキストでは紹介しきれないインターネットマーケティングに関する最新のトピックスについて、情報や解説などをお届けします。
本試験の事例問題でも取り上げられることの多い、インターネットビジネスの最前線について、マーケティングの視点から掘り下げていきたいと思いますので、ご参考になれば幸いです。
著者プロフィール
藤井 裕之(フジイ ヒロユキ)
ネットマーケティング検定公式テキスト[インターネットマーケティング基礎編]著者。株式会社ワールドエンブレム代表取締役。1998年、早稲田大学卒業後、三菱電機株式会社入社。火力発電所プラントの海外輸出部門に所属。2006年、独立しICTコンサルティング会社(現ワールドエンブレム株式会社)を設立。インターネットマーケティング、システム開発、Web開発、セキュリティ監査、IT統制、ITガバナンス等の事業を展開。会社経営の傍らロースクール夜間部を卒業(法務博士)。2010年、株式会社コンプライアンス・コミュニケーションズ代表取締役に就任。
第43回 インターネットテレビとは
今回のコラムでは、インターネットテレビについて取り上げます。インターネットテレビは、かつてはインターネット機能を搭載しているテレビのことを指していたこともありましたが、最近では、テレビ番組などのテレビコンテンツを、インターネット上で配信する放送形態のことを指す場合が多いです。
インターネットテレビのメリットとしてあげられる主な特徴は、以下の通りです。
・ユーザーが見たいときに見たいコンテンツを視聴できる
インターネットテレビの大きなメリットの1つに、オンデマンド放送の視聴があります。オンデマンド放送とは、ユーザーが見たいときに見たいコンテンツを、インターネットを介して提供する放送スタイルのことです。
・膨大なコンテンツの中から選ぶことができる
インターネットテレビでは、一般的に、サーバー上のコンテンツからユーザーが見たいコンテンツをダウンロードして視聴するといった形態をとります。通常のテレビ放送とは比較にならないほどの膨大なコンテンツを随時配信し、様々な層に向けたコンテンツを提供することでロングテール戦略が可能となりました。
・低予算でのコンテンツ作成や配信が可能
既存のテレビ番組よりも低予算でコンテンツを制作できるため、企業や個人でもコンテンツ制作することが可能となりました。
一方、デメリットとしては、インターネットが使える層にしかアプローチできない点や、インターネット環境に依存するため、脆弱なインターネット環境ではスムーズな配信や視聴ができないことがあげられます。
インターネットテレビの主な配信サイトには、日本テレビ放送網が運営する『Hulu』、株式会社AbemaTVが運営する『ABEMA』、日本放送協会が運営する『NHKオンデマンド』、日本国政府や各省庁が運営する『政府インターネットテレビ』、さらにプロバイダーやポータルサイトが運営する『Netflix』や『Amazonプライム・ビデオ』などが該当します。企業や地方自治体が運営するサイトもあり、今後も需要にあわせて増加していくことが予想されます。
ちなみに、音声のみの配信サービスはインターネットラジオと呼ばれています。また、インターネット機能を搭載したテレビの1つに、スマートテレビがあります。これは、データ放送(一般的にテレビ番組と呼ばれるもの)の視聴の他に、アプリケーションのダウンロード、SNSとの連携、ウェブサイトの閲覧、動画配信サービスの利用が可能となっています。
【参考ページ】
好きな場所でいつでも視聴できる?!インターネットテレビを徹底解説
https://prebell.so-net.ne.jp/tips/pre_20100601.html
スマートテレビとは|機能やメリット、セキュリティ対策について解説
https://koneta.nifty.com/koneta_detail/1141008011989_1.htm
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