公式テキスト著者コラム

コラムの趣旨

ネットマーケティング検定公式テキストの著者による情報コラムです。
公式テキストでは紹介しきれないインターネットマーケティングに関する最新のトピックスについて、情報や解説などをお届けします。
本試験の事例問題でも取り上げられることの多い、インターネットビジネスの最前線について、マーケティングの視点から掘り下げていきたいと思いますので、ご参考になれば幸いです。

著者プロフィール

藤井 裕之(フジイ ヒロユキ)

 ネットマーケティング検定公式テキスト[インターネットマーケティング基礎編]著者。株式会社ワールドエンブレム代表取締役。1998年、早稲田大学卒業後、三菱電機株式会社入社。火力発電所プラントの海外輸出部門に所属。2006年、独立しICTコンサルティング会社(現ワールドエンブレム株式会社)を設立。インターネットマーケティング、システム開発、Web開発、セキュリティ監査、IT統制、ITガバナンス等の事業を展開。会社経営の傍らロースクール夜間部を卒業(法務博士)。2010年、株式会社コンプライアンス・コミュニケーションズ代表取締役に就任。

第41回 SEOにおけるE-A-Tの重要性

 今回のコラムでは、SEO対策において重要となるE-A-Tについてご紹介します。
E-A-TとはGoogleの「検索品質評価ガイドライン」に提示されているWebサイトの評価基準の一つであり、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)のそれぞれの頭文字をとった概念です。以下に具体的に解説します。



■Expertise(専門性)とは?
Webサイトが何らかの専門性に特化していることを意味する指標です。特定の分野に関する専門性を備えている内容であることや、ある分野に精通した人物が記事を提供していることで、ユーザーが欲している情報をスムーズに提供できたり、ユーザーが抱えている課題を効率的に解決できたりすることが可能になります。
E-A-TはExpertise(専門性)、権威性(Authoritativeness)、Trustworthiness(信頼性)の3つの指標から構成されていますが、Expertise(専門性)の観点が最も重要であるといわれています。



■Authoritativeness(権威性)とは?
そのWebサイトに権威があるかどうかを示す指標です。被リンクによって判断される(被リンクの獲得数が多いほど、そのサイトが有益な情報を扱っていると判断される)といわれています。



■Trustworthiness(信頼性)とは?
Webサイトに掲載されている情報が、多くのユーザーにとって信頼できるかどうかを表す指標です。Webサイト運営者やコンテンツの提供者のプロフィールを明確にすることで信頼性が増します。



続いて、E-A-Tを意識したWebサイトを制作する際のポイントを説明します。



■専門性を高めるためにできること

・専門家や資格保持者に取材をしたり、監修を受けたりする

・特定の分野やトピックスに特化した記事を作成する



■権威性を高めるためにできること

・ドメインパワーが強いWebサイトや、権威性のあるWebサイトから被リンクを受ける

・サイテーションを獲得する
(サイテーションとは、言及・引用といった意味です。“サイテーションを獲得する”とは、他のWebサイトやSNSで、自社のブランドやサービスなどが言及されることを指します。)



■信頼性を高めるためにできること

・運営者情報を詳細に載せる

・出典・引用元などを記載し、情報の出自を明記する

・記事の公開日や更新日を明示する



Googleの検索アルゴリズムが進化したことで、以前より高品質なコンテンツが求められるようになっており、今後E-A-Tの概念を意識したサイト制作はますます重要となってきます。

【参考ページ】

Google “E-A-T” 解説と攻略/「高品質なコンテンツ」と認められるには(1)
https://seopack.jp/seoblog/20160407-qc-1-eat/


Googleが重視する「権威性」とは?E-A-Tの概要や高める方法を解説
https://wacul-ai.com/blog/seo/seo-basic/authoritativeness/

 

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