公式テキスト著者コラム

コラムの趣旨

ネットマーケティング検定公式テキストの著者による情報コラムです。
公式テキストでは紹介しきれないインターネットマーケティングに関する最新のトピックスについて、情報や解説などをお届けします。
本試験の事例問題でも取り上げられることの多い、インターネットビジネスの最前線について、マーケティングの視点から掘り下げていきたいと思いますので、ご参考になれば幸いです。

著者プロフィール

藤井 裕之(フジイ ヒロユキ)

 ネットマーケティング検定公式テキスト[インターネットマーケティング基礎編]著者。株式会社ワールドエンブレム代表取締役。1998年、早稲田大学卒業後、三菱電機株式会社入社。火力発電所プラントの海外輸出部門に所属。2006年、独立しICTコンサルティング会社(現ワールドエンブレム株式会社)を設立。インターネットマーケティング、システム開発、Web開発、セキュリティ監査、IT統制、ITガバナンス等の事業を展開。会社経営の傍らロースクール夜間部を卒業(法務博士)。2010年、株式会社コンプライアンス・コミュニケーションズ代表取締役に就任。

第34回 被リンク対策とは

 今回のコラムでは被リンク対策について取り上げます。



 検索エンジンは、サイトの内容を把握する際に、そのサイトがどれだけ重要度の高いサイトか、また、どのようなキーワードと関連性が高いかについて判断しています。具体的には、どのようなサイトから、どれだけの個数のリンクが貼られているのかといった事柄を、サイトの重要度や関連性に関するバロメーターの1つと捉えて判断しています。その際、外部サイト(リンク元)に設置されるリンクのことを被リンクと呼び、被リンク対策とは、被リンクをより多く獲得することを指します。SEO対策を行う上で重要となるのは、どのようなサイトからのリンクでも良いというわけではなく、より良質なサイトからより多くの被リンクを得ているほど、ユーザーの役に立つサイトとして評価されるということです。



 余談ですが、質の高いサイトから、多くのリンクを貼られているサイトは、質の高いサイトであるというGoogleの基本的な考え方に基づいた、被リンクの質と量でサイトを評価する考え方のことを「リンクポピュラリティ」と呼びます。



 被リンク対策についてより理解を深めるために、「リンクジュース」についてご説明します。リンクジュースとはWebページのリンクを伝って流れるリンクの「価値」であり、検索順位を決定する際の要素の1つです。その価値は、被リンクが設置されている外部サイトの数と質によって決定されます。被リンク対策とは、リンクジュースを集めることを目的としているともいえます。



 先にも述べた通り、Googleからの評価が高いページからの被リンクでないとあまり効果が見込めないことから、被リンク対策では、以下のことを意識してSEO対策を行うことが重要となります。

①専門性や独自性の高い優良サイトを作る

 質の高い優良サイトを作成することで、結果的に質の高い外部サイトからの被リンクを獲得できる可能性が高まります。

②質の高いサイトへ発リンクをする

 発リンクとは、サイトに内部や外部のリンクを張り付けることを指します。発リンクだけではリンクジュースを得ることはできませんが、発リンクをすることで、他サイトからの被リンクのきっかけになる可能性が高まります。

【参考ページ】

リンクジュースとページランク
https://dmlab.jp/seo/in/in03.html


リンクジュース
https://seopack.jp/seo_articles/link_juice.php

 

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