コラムの趣旨
ネットマーケティング検定公式テキストの著者による情報コラムです。
公式テキストでは紹介しきれないインターネットマーケティングに関する最新のトピックスについて、情報や解説などをお届けします。
本試験の事例問題でも取り上げられることの多い、インターネットビジネスの最前線について、マーケティングの視点から掘り下げていきたいと思いますので、ご参考になれば幸いです。
著者プロフィール
藤井 裕之(フジイ ヒロユキ)
ネットマーケティング検定公式テキスト[インターネットマーケティング基礎編]著者。株式会社ワールドエンブレム代表取締役。1998年、早稲田大学卒業後、三菱電機株式会社入社。火力発電所プラントの海外輸出部門に所属。2006年、独立しICTコンサルティング会社(現ワールドエンブレム株式会社)を設立。インターネットマーケティング、システム開発、Web開発、セキュリティ監査、IT統制、ITガバナンス等の事業を展開。会社経営の傍らロースクール夜間部を卒業(法務博士)。2010年、株式会社コンプライアンス・コミュニケーションズ代表取締役に就任。
第16回 ライブ配信サービスについて
近年、ライブ配信を利用したマーケティングが注目されています。ライブ配信を利用したマーケティングには以下のようなメリットがあります。
・ライブストリーミングで配信するため、動画を編集する手間が省ける。
・セミナーや説明会などと違って、場所代や交通費などの経費がかからず安価に情報発信ができる。
・高額な機材が必要なく、スマホ1つで行える簡単さがある。
・動画で配信するため、紙媒体よりも分かりやすく情報を伝えることができる。
・リアルタイムで視聴者とコミュニケーションが取れたり、リアクションを知ることができる。
・ターゲットユーザーを絞り込んで、情報を届けることが可能である。
ライブ配信サービスはその名の通り、リアルタイムでの動画配信サービスのため、著名人やSNSのインフルエンサーがリアルタイムで商品やサービスを紹介することや、ユーザーのターゲットを絞り込むことが可能で、インターネットマーケティングとの親和性もかなり高いといえます。
ライブ動画配信サービスとして近年注目されているものには、『SHOWROOM』、『17 Live』、『Twitch』などがあります。
SHOWROOM(ショールーム)は、SHOWROOM株式会社が運営するストリーミングサービスです。「仮想ライブ空間」をキャッチコピーとしており、アイドルやタレントなどがライブ配信して視聴者とコミュニケーションを楽しむことができます。視聴者の姿は配信画面上にアバターで可視化されており、配信者に対するコメントや、ギフティング(ギフトアイテムを投げること)によって配信を賑やかせることができるといった特徴があります。
17 Live(イチナナライブ)は、日本拠点の株式会社17 Media Japan、及び台湾に本社を置くM17 Entertainmentが運営するライブストリーミングサービスです。
視聴者から配信者へお金を贈ることができる「ギフト(投げ銭)」という仕組みを導入しています。世界9ヶ国に展開し、全世界で4,000万ユーザーを突破しており、日本だけではなく世界中の人たちと繋がることができることから人気を集めているのが特徴です。
Twitch(ツイッチ)は、Amazon.com が提供するライブストリーミング配信プラットフォームです。コンシューマゲーム及びPCゲームといったゲームの生放送を中心としており、ゲームの実況プレイ、e-Sports大会などに関連したイベントの配信が行われています。
Facebook、Instagram、Twitter、LINEの主要なSNSもLIVE配信機能を有しており、上記にあげたサービスも含め、目的によって使い分けられているのが一般的です。
これ以外にも更なるサービスの増加が見込まれ、BtoCのマーケティングに適しているライブ配信サービスは、インターネットマーケティングにおいても注目すべきコンテンツだといえます。
【参考ページ】
SHOWROOM(ストリーミングサービス) ーウィキペディアー
https://ja.wikipedia.org/wiki/SHOWROOM_(ストリーミングサービス)
17 Live ーウィキペディアー
https://ja.wikipedia.org/wiki/17_Live
Twitch ーウィキペディアー
https://ja.wikipedia.org/wiki/Twitch
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