ビジネス著作権検定

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久保田裕の著作権コラム

委員長プロフィール 久保田 裕

  • 一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会 専務理事
  • 山口大学特命教授
  • 公益社団法人著作権情報センター 理事
  • 特定非営利活動法人 全国視覚障害者情報提供施設協会 理事
  • 特定非営利活動法人 ブロードバンドスクール協会 情報モラル担当理事

「現代のビジネスシーンにおいては、著作権の知識は不可欠である」という命題に異論を唱える方はいないでしょうか。ただし、これまではその意味を「うっかり他人の著作権を侵害しないために著作権の知識を身につけるべき」との、どちらかというと「防御」の観点で説明されてきた印象を受けます。
しかし、著作権は守りのツールではありません。より積極的に攻めのツールとして活用すべきものなのです。魅力ある著作権物(コンテンツ)は時を超え、国境を越えて愛され続けます。そのコンテンツから利益を生み出し、剽窃から守る源こそ著作権なのです。著作権を正しく理解し、適切な契約を関係者と結び、デジタルコンテンツならば適切なDRM(著作権管理技術)を選択して流通させることが重要です。
一方で、著作権は著作物を生み出さない立場であっても重要な知識です。例えば、各種イベントのために外部のデザイナーが創作した「キャラクター」を利用しようとした場合に、利用方法を踏まえた契約を締結することが担当者には求めされていますし、契約の範囲を超えた利用をしていないかを判断できなければなりません。また、昨今盛んになっている「地域のブランド化」を支える「地域コンテンツ」も、その土台は著作権が中心となります。

■ コラム再開に際して

しばらくお休みしていましたが、今月から委員長コラムを再開いたします。ビジネスに関わる著作権の問題や、自らの活動、ビジネス著作権検定のワンポイントアドバイスなどをお伝えする予定です。どうぞよろしくお願いします。

さて現在、企業などにおける著作権の位置付けは、自社の著作権をビジネスにどう生かすかといった観点が重要になってきています。ビジネス著作権検定は、このことに必要な知識を体系的に学ぶための資格検定制度です。より多くの皆さんに当検定を軸とした勉強を進めていただき、著作権に関する正しい知識を身に付けて欲しいと考えています。

一方、違法コピーをしないようにする防御対策も重要です。ACCSで仕事をしてきた私は、常に違法コピー対策に関わってきました。ただ、最近、うれしいニュースがありました。それは、米国のソフトウェアメーカーの団体「ビジネス ソフトウェア アライアンス(BSA)」が発表した「第8回BSA世界ソフトウェア違法コピー調査」で、日本が、米国、ルクセンブルクと同率(20%)ではありますが、初めて違法コピー率が最も低い国になったのです。

実は1980年代、日本の違法コピー率は、90%を超えていたと言われています。今年発表された調査結果で90%を超えているのは、グルジア、ジンバブエ、バングラディッシュなど。もちろん、当時と今では世界の著作権やソフトウェアを巡る環境は大きく異なります。それでも当時、米国をはじめとする先進国から日本がどのように見られていたか想像できると思います。

そうした状況から20年以上をかけて世界で、違法コピー率が最も低い国になったのです。これからは、この20年以上に渡り違法コピーと戦ってきたノウハウを、今まさに戦っている国々に提供したいと考えています。

ご存じの通り、日本のゲームやアニメや漫画は世界中で人気になっています。ところが実態として、こうした日本のコンテンツの著作権が世界で守られているとは限りません。私たちが違法コピー対策のノウハウを伝えることによって、日本のコンテンツビジネスが今以上に発展するとともに日本文化の発信力がより高まると信じています。

世界の中でもとりわけアジアの国々に、ソフトウェア管理手法ともども、著作権の重要性を伝えていくのが我々の次の仕事だと考えています。

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