ビジネス著作権検定

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委員長メッセージ・コラム

委員長プロフィール 久保田 裕

  • 一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会 専務理事・事務局長
  • 山口大学客員教授
  • 文化審議会 著作権分科会 臨時委員
  • 文化審議会 著作権分科会 法制・基本問題小委員会 専門委員
  • 文化審議会 著作権分科会 国際小委員会 専門委員
  • 公益社団法人著作権情報センター 理事
  • 特定非営利活動法人 全国視覚障害者情報提供施設協会 理事
  • 特定非営利活動法人 ブロードバンドスクール協会 情報モラル担当理事

「現代のビジネスシーンにおいては、著作権の知識は不可欠である」という命題に異論を唱える方はいないでしょうか。ただし、これまではその意味を「うっかり他人の著作権を侵害しないために著作権の知識を身につけるべき」との、どちらかというと「防御」の観点で説明されてきた印象を受けます。
しかし、著作権は守りのツールではありません。より積極的に攻めのツールとして活用すべきものなのです。魅力ある著作権物(コンテンツ)は時を超え、国境を越えて愛され続けます。そのコンテンツから利益を生み出し、剽窃から守る源こそ著作権なのです。著作権を正しく理解し、適切な契約を関係者と結び、デジタルコンテンツならば適切なDRM(著作権管理技術)を選択して流通させることが重要です。
一方で、著作権は著作物を生み出さない立場であっても重要な知識です。例えば、各種イベントのために外部のデザイナーが創作した「キャラクター」を利用しようとした場合に、利用方法を踏まえた契約を締結することが担当者には求めされていますし、契約の範囲を超えた利用をしていないかを判断できなければなりません。また、昨今盛んになっている「地域のブランド化」を支える「地域コンテンツ」も、その土台は著作権が中心となります。

■ サーティファイ委員長コラム Vol.32

ビジネス著作権検定にBASICコースが誕生しました。初級よりもさらに基礎的な内容です。○×選択または四択の合計25問が出題され、得点が65%以上で合格です。著作権について勉強したいと考えながらも一歩が踏み出せなかった方に向けて、まずは著作権の基本的な考えを身に付けてもらうためのコースです。

これに合わせて、BASICと初級の両方に対応した公式テキストを刊行しました。テキストの執筆は私の所属するACCSが行いました。  公式テキストの特色は、同じ単元についてBASICと初級の両方を学べるようになっている点です。具体的には、BASICの内容は左ページで、初級は右ページと、見開きページでBASICと初級を見通せます。BASICを勉強する方も右ページの初級の内容を読めば理解が深まるでしょう。初級を目指す方も、左ページのBASICの内容を読んで基礎に立ち返るという使い方ができます。

BASICの内容は、著作権を勉強し始めた男子学生と、著作権に詳しい女子学生の会話だけで構成されています。例を挙げましょう。

稔:Tシャツ用に描いたイラストの、著作権を売ってくれと言ってきた知り合いがいるんだけど、著作権って売れるものなの?
凛:ええ。あなたは著作物を作ったわけだから著作者で、著作権を持っているんだけど、著作権は他人に譲ったり売ったりすることができるの。
稔:そうなんだ。
凛:売った相手は、「著作権者」と呼ばれるのよ。
稔:ええ?著作者と著作権者って違うの?
凛:そう。著作権を売ったとしても、あなたは作品(著作物)を創作した著作者。売った相手は著作権者。
稔:著作者と著作権者って、そういう使い分けがされていたのか。
凛:著作権は、譲ったり売ったりできるし、著作者が亡くなったら相続されるのよ。
稔:つまり、最初に著作物を作った人が著作者で、著作権を今持っている人が著作権者というわけだね。
凛:そう。全く、その通り。売ったり相続されていなければ、著作者=著作権者よ。

Tシャツにイラストを描いたり、バンドで先輩の曲を演奏したり、それをネットで配信しようとしたり、全ページを通じて、こうしたストーリーが展開されていく中で、著作権の基礎を学ぶ内容になっています。ぜひ、公式テキストの購入と受検について検討してみてください。

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