コミュニケーション検定パンフレットに掲載された問題の正答と解説

ポスターに掲載された問題の正答と解説

【正答】イ

【解説】

何らかのコミュニケーションが成立するとき、そのコミュニケーションやそれにかかわる当事者は、たとえば、時間や場所などの発生条件、そして、コミュニケーションの形態やその場の状態など、予測不能なさまざまな要素の影響を受けている。したがって、コミュニケーションの目的を、一方通行の情報伝達に限定することはできない。また、コミュニケーションにかかわっているすべての人が何らかの役割を担い、相互に影響を与え合いながらコミュニケーションは形成されていく。このように、コミュニケーションは、常に進行し、ダイナミックに変化する動的なものである。
ア:不適切。前述のように、コミュニケーションの目的を、一方通行の情報伝達のみに限定することはできない。また、コミュニケーションにかかわるすべての人が互いに影響を与え合っているので、話し手がコミュニケーションの主導者とは言い切れない。イ:適切。コミュニケーションが発生するとき、人が互いにどのようにコミュニケーションにかかわっているかを問う問題である。発言しないからといって、その人がコミュニケーションにかかわっていないわけではない。ことばを発しない人もコミュニケーションを担っているのである。ウ:不適切。話しかける相手が複数であっても、情報を伝えながら、一人ひとりと何らかの人間関係の形成につながるコミュニケーションの相互作用が発生している。エ:不適切。口頭で話すことだけがコミュニケーションではない。一方の人が主に話を聞く側である場合でも、話をしている人に対して常に顔の表情やジェスチャーなどでサインを送っており、ある意味、情報の発信者である。そのようなサインが相互に作用し合って、コミュニケーションは進展していく。したがって、役割を厳密に特定することはできない。

パンフレットに掲載された問題の正答と解説

【解答】エ

【解説】

組織によって習慣や考え方は異なるものであり、同じ組織に前からいる人と新しく入ってきた人との間に異なった価値観が存在するのは当然のことである。自分と異なる価値観をもつ人には、相手の主張に理解を示しながら自分の考え方を理解してもらうように努力することが大切である。さらには、お互いに譲歩しつつ妥協点を見出すのが解決策となるだろう。先輩社員の上田さんには、佐藤さんの態度は“非常識”に見えるかもしれないが、佐藤さんにとっては前の職場の習慣が“常識”と見えているかもしれない。したがって、自分の考えや習慣が正しくて相手の考えや習慣は間違っていると一方的に断定する態度は避けたい。アは、自分の考えを出さずに相手に全面的に譲歩しており、佐藤さんにとっては納得できない気持ちが残るかもしれず、不適切である。イは、自分の考えを一方的に述べ、相手を責めているような質問をしているので不適切である。ウは、前の職場の習慣がよいことであるとの一方的な前提に立っているので不適切である。エは、上田さんに理解を示しつつ、なぜ5 時に帰るのか自分の考えを説明したあと、譲歩しているので適切である。

設問1 【解答】イ

【解説】

ア:言い訳であり、ここでは不要なことばである。前向きな対処が必要。

イ:適切。

ウ:次回訪問する際では、顧客の好奇心が薄れてしまっている可能性もある。
誠意を示し顧客との信頼関係を構築するためにも、早めの対処が必要。

エ:あらためて謝罪をしており、一見丁寧な対応のようだが、相手は既に詳しい資料を見たいと言っていて、必要なのはわかっているのだから、「必要でしたら、後日郵送いたしますが、よろしいでしょうか」というのは不親切である。相手によっては、遠まわしの断りの表現ととる可能性もある。

設問2 【解答】エ

【解説】

@適切。ポイントを印象づけて相手の理解を促進するための表現であり、必要である。

A適切。相手の興味を引き、また薬に対する信頼を獲得するためにも必要な情報である。

B適切。競合他社の情報を客に漏らすのは場合によってはNGであるが、このように話しても差し支えない内容であり、またそれによって相手の興味を引く場合には、かえって必要である。

C不適切。新薬BについてY病院が知らない、というのは、ここまでの会話から早川さんは既に把握しているはずである。ここであえてこのような発言をするのは、Y病院に対する侮蔑の表現ととられる可能性もある。いくら客観的な事実であろうと、不要な一言である。