ごあいさつ
人の生死に関わる看護や介護の現場は、ある意味で最も難しいコミュニケーションを求められるところではないでしょうか。援助者のちょっとした言動が患者さんや介護を受ける方々に大きな影響を及ぼします。そのため援助者は働く現場での日常会話や接し方にも気を配ることを求められます。このような緊張感は仕事の張り合いにもなりますが、一方でストレスの原因にもなります。しかし、ケアの現場における基本的なコミュニケーションのスキルを身につけていれば、多くのミスやトラブル、誤解を事前に防ぐことができ、心のこもった交流が可能になります。また、スキルの習得は援助者と被援助者の双方に安心と満足をもたらします。もちろん援助者にとってはストレスの軽減だけでなく喜びや生きがいをもたらすことも可能になるでしょう。
このたび出版されましたテキスト『ケア・コミュニケーション』と、その理解度を測定する『ケア・コミュニケーションアセスメント試験』および能力を認定する『ケア・コミュニケーション検定』は、ケアの現場におけるコミュニケーションスキルを身に付けるための第一歩としてたいへん有効なツールであると思います。ケアの現場で働く若い方々や、これからこうした現場での就労を目指す学生の皆さんのスキル向上のために、医療機関や介護施設、教育機関において広く活用されることを期待しております。
サーティファイコミュニケーション能力認定委員会
九州大学大学院 医療経営・管理学講座教授
荒木 登茂子
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